公選法メモについて

2014年の年賀のご挨拶以来のアップになりました。

明日公示の衆院選を契機に公職選挙法をのぞいてみることにしましたので、しばらくは公選法関連の記事を連載する予定です。

公選法は初心者ですので、誤解などを発見されましたら、ご一報いただけると助かります

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2014年12月 2日 (火)

公選法メモ(2)街宣車

公選法メモ(2)

選挙用自動車による選挙運動

 

選挙運動がいよいよ始まりました。街宣車については賛否両論でしょう。身近に感じるという意見と、大音量でウルサいという意見と、です。

 

選挙用自動車(いわゆる「選車」)についての規制をいくつか;

  1. 選挙運動員は原則として無償のボランティアでなければなりません。しかし、「車上運動員」は「事務員」「手話通訳者」と並んで、規制の範囲内定員数に範囲内金額の報酬を支払うことが出来ます。報酬を受ける者を選挙管理委員会に届け出てから、投票前日までです。車上運動員は、いわゆるウグイス嬢ですね。未成年者は選挙運動してはいけないので、未成年をウグイス嬢とはできない。(後掲78頁)

  2. 衆議院選では、使用できるのは自動車1台か船舶1隻に加えて政党も候補者数に応じて一定数を使用できる。選挙運動に用いる自動車には選管の定める「表示」をし、乗車する運動員は運転手を除き4人を超えてはならず、選管から交付される乗車腕章を着用しなければならない。(後掲126頁以下)

  3. 自動車の種類にも制限がある(公選法施行令109条の3)。いわゆる宣伝カーのような自動車の構造が宣伝を主たる目的としているものは許されず、通常のライトバンロウの上部に単にスピーカーを取り付けた程度のものは差し支えない。

  4. 自動車には看板などの文書図画を掲示することが出来るが、事前に道交法に基づく所轄警察署長の制限外積載許可等の手続きが必要となる。

  5. 拡声器(携帯用のものを含む)は衆院候補者一人について一揃い、および、政党等も候補者数に応じて一定数を使用することができる。拡声器には、選管の定めるところの表示をしなければならない。1揃いとは、マイク1個であれば、スピーカーは通常の使用方法といえる数個で構成されてもよい。(また、個人演説会または幕間演説の開催中、その会場において別に一揃い使用することができる。) 

  6. 走行中の自動車では選挙運動(「流し演説」)は禁止されている。ところが、「連呼行為」のみは許されている。この「流し連呼」は、街宣車がウルサいとの批判のもっとも大きな原因であろう。

  7. 停止している自動車からは演説を行うことが出来る。ただし、街頭演説、「流し連呼」は午前8時から午後8時までとされている。

  8. 連呼行為は、病院や駅など列記された公共施設では禁止されている(公選法165条の2、同166条)。サイレン等を吹き鳴らすなどの気勢を張る行為も禁止である(同140条)。

参考

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